気がつけば今年もあと2週間だぜ!京都のお菓子【松風】
ゆく川の流れは絶えずして、、と気障ったらしく文章を始めたいような気分でもあるのですが、まぁいいや、と。
とりあえず久しぶりにつらつらと書いてみます。
このひと月あったことといえば色んなネタはあるのですがまずはお菓子のご紹介。
今年最後?と思って訪れた京都で購入しましたこちら。
僕は初耳だったのですが、こちらのお菓子は【松風】
裏面にはこんな
なんと、彼の織田信長の石山本願寺攻めの、本願寺側への差し入れとして使われたとな。
戦国ファンにはたまらないではないか。。
厚揚げみたいな外観でお味は甘いというより味噌の風味が香ばしくかみごたえがある感じ。
これをお裾分けしたご夫婦は口にして一言「さすが、保存食ってお菓子ですね」と歴史を踏まえたコメントをされていてさすがだなぁと感心した私でありました。
【松風】
8枚入り 650円
京都駅でも購入できます
亀屋陸奥|松風
僕を工芸に導いた?Y先生
自分の位置を知ること、ということで思い出したのが【機位を知る】という話。
機位とは何かといえば、航空機の位置関係のことだそうで今自分がどのあたりを飛んでいるのか、ということだそうな。
僕の大学時代、個人的に慕っているY先生という先生がいた。
先生は都内の進学校を卒業後国立大学に進み、教員として勤めていたのに何を血迷ったのか30手前で美術大学に入学し直し、工芸(漆芸)を専攻。大学院まで進んだのに作家活動を断念。
本人曰く「制作センスの無さを痛感した」とのこと。
その後紆余曲折あって僕の通っていた大学の教授に落ち着く。
このY先生、経歴の通り?行動的で熱い人で僕の中ではいくつも語録があって、1限目の講義に遅刻者が続出したとき、
「お前ら、のほほんと大学に来ているかもしれないけど、そんなことでいいのか!この中にはいろんな奴がいるだろう。目標に向かって燃えている奴、不完全燃焼な奴、火すら着いていない奴!お前ら、そんなことでいいのか!」
って1限目からヒートアップして、引いてる学生もいたけど僕はこれで一気に先生が好きになった。
先生の講義で初めて工芸というものを知り、観に行き、調べた。3年生、4年生にもなると単位はほとんど取得していたけど先生の講義は可能な限り受講したものだ。
そんな、4年生の時の講義中ふとした時に「機位」の話を先生がしだした。
自分の叔父貴が太平洋戦争で零戦のパイロットだった、という話しで、機位を見失うと闇雲に広い空と海を泳ぐことになり、果てには燃料切れになり墜落してしまう。
それくらい航空機にとっては機位を知ることが肝要。
だから、精密でなくてもいいけど大雑把にでも進んでいる方向を把握することが大切。
君たちの人生も、色んな寄り道や回り道があるだろうけど自分はどういった方面に進みたいのか(興味の方向はどこか)を意識することが大事だよ、という話だったと思う。
あれから11年、自分はやっぱり工芸や茶道に関心があるのだなと、これを描き進めながら改めて思う 。
【KOGEI ART FAIR KANAZAWA】
悶々
悶々とする。
それは自分の中途半端さに。
それはいつだってそうで、茶の湯にしても歴史にしてもファッションにしてもそう。
なにか一つ突き詰めることは随分前に諦めているけど。いつの頃からか自分はいろんなカテゴリーをバランス良く行き来する人間だと認識した。それをネガティブに中途半端と称さず、マルチな人間だと認識できれば楽なのだろうけど、自分はなかなかそれができない。
だけれど、そうした方がきっといい。
ある一つの世界(業界)にどっぷり浸かっている人たちを斜めに見て相対化していくしかないのだと思う、きっと僕は。
追い詰められた人間は自分の正義を作るしかない、てのは現代アーティストの村上隆の言葉だけれど、正義を正義たらしめることは自分でしかできない。
僕は、日々はごくごく一般的な小売業で雇われ店長。そこでは他の販売員をみて相容れない感覚を抱き、茶の湯になればその場に集う人のバックグラウンド、収入など社会的ステータス、そこからくるある種の無神経さに相容れない感覚を抱くこともある(てか、それはきっとたんなる僻みですね)
これは気質なのかもしれないけど、なにを言いたいかというと染まりきれない自分に気づく。
染まりきれないということは、はじめから何色かに染まっているからなのか。
それは頑固で分からず屋だとも言えそうだ。
僕が僕の位置を見失わないこと。
気持ちよく生きるにはそれが大切な気がする夜でした。
徒然
お菓子について一言二言、書くだけでもかまわないと思いつつ近頃はそんな余裕がない。
いや、書かないことで「余裕のない自分」を規定してしまっているのか。
きっとそうだろう。
俺はいま、余裕がない、余裕がない、だから先延ばし、、、て思考になってしまっているような気がする。
これは、いけない。
旅先でもどこだって朝抹茶
おはようございます。
今週は水・木・金と出張で東京、名古屋に行っておりました。水曜は東京夏日で冗談のような暑さだったのですが金曜名古屋あたりから涼しく寒暖差激しすぎ。。。
さて、僕は朝に抹茶を飲もうと決めてから出張があっても出張先に抹茶を持ち込み点てております。
今日はそんな出張先の朝の一コマを。
下記は東京のゲストハウスにて。
7時起床⇨シャワー
7時15 シャワー終えて着替え、出発の準備
7時30抹茶セットを持ってゲストハウスの共同スペースへの洗面台へ。
(写真をアップしたいのですがなぜかできない。。)
共同スペースにポットがあるのでそれを使って湯を沸かし。。
そしてテラスへ移動し隅田川を眺めながら朝の一服🍵
遠目にこちらを不思議に眺めるチャイニーズいらっしゃいましたがいつものこと。
その後また共同スペースへ戻り後始末、チェックアウトし出勤。
2日目の名古屋はゲストハウスではないため部屋に湯沸かし器がありいつも通り淡々と朝の儀式を行います。
伏見駅から徒歩3分で格安ホテル。
そして使った器はいつもスタバでコーヒーをいただいてるこの器。
友人の魚津悠くん作の。
ちょい筒形で点てにくいのですが、まぁいいかなと。
お菓子は初日がローソンで買ったスイーツ。
2日目が青山の桃林堂さんのかぼちゃ。
3日目が栄のデパ地下で購入した和久傳さんの。
【京都の和菓子】「川端道喜のおいとぽい」
これは以前、お茶のお稽古の時に先生がお土産として買ってきてくれたもの。
京都は川端道喜さんのおいとぽい。
箱もカワイイ。。
箱の中に説明も入っているのですが“おいとぽい”とは御所ことばと呼ばれる室町時代初期からの宮女の話し言葉らひく、可愛いの意とのこと。
なぜ御所ことばを菓子名に?ですが川端道喜さんはそもそも文亀三年(1503年)創業の老舗中の老舗。
確か、先生の受け売りだけど明治になるまで庶民は買うこともできなかったお公家さん御用達だったはず。
そんなおいとぽい、優しく溶ける口当たりはどこか上品な京都を思わせお抹茶によくあう甘さ控えめ。
京都駅の伊勢丹で購入することができます。
京都へ行かれた際はぜひ!
いただきもの【竹林堂の甘酒饅頭】
この三連休、金沢中心部では【兼六園大茶会】と称して一般の方も参加できる所謂大寄せ茶会が開催されております。
昨日、僕は土曜にも関わらずお休みでしたのでお茶会行ってまいりまして、そこでご一緒した方からいただいたのがこちらのお菓子。
富山にあります竹林堂さんの甘酒饅頭。
お店のサイトを拝見しますと4代続く和菓子屋さんで甘酒饅頭が看板商品とのこと。
たしかにサイトの最上段が屋号の歴史でもこだわりでもなく甘酒饅頭でありました。
そんな甘酒饅頭、しっかりと甘酒の風味が残っていて、“とりあえずそれっぽく作ったから甘酒饅頭って名前にしたぜ”的な適当感もなく美味しかったです。
これは一度お店も訪れてみないと。