石引パブリックで開催【金沢歴活】《信じる心も捨ててしまえ、捨聖・一遍》
月に2度金沢美術工芸大学近くのブックカフェ、【石引パブリック】にて美術史や茶の湯をメインにお話しております。
6月28(水)にまたお話させていただきました。
テーマは【一遍】
中学校の歴史で習ったのを覚えている方も多いでしょうか一遍。
教科書的に書くと時宗の祖で特徴は踊り念仏。
僕が一遍について興味を持ったきっかけは茶の湯。
樂焼当代の15代樂吉左衞門さんがエッセイで一遍について触れていたから。これはだいぶ前ですね。5年くらい前かな。
っで今年に入って石パブでオーナーさんが次の本をプッシュしていたので一遍熱に火がつくのです。
栗原康『死してなお踊れ』
独特の文体で語られる一遍伝、たまんないです。僕は仏教門外漢ですがこんかに分かりやすく浄土仏教のことを書いている本は他にないと思う。
一遍って超絶インテリなのに半裸で踊り狂うっていうアナーキーぶりがすごいです。
仏を信じるっていう心を捨てる、捨てようっていう心すらも捨てる。
全部全部捨て切って念仏を唱えればまだ見ぬ世界へ行けると。
興味が湧いた方はぜひ『死してなお踊れ』ご一読くださいませ。
次回は7月11日(火)に石引パブリックにて歴活開催いたします!