餅は餅屋の意味をコンコンと語ってくれた高砂屋さんのお菓子
今朝のお菓子は金沢の和菓子屋さん、高砂屋さんのお菓子です。
石引パブリックでトークをする時はだいたい立ち寄るのですが、最近顔を覚えられたのかよく看板娘のお母さんと話します。
ちょうど時節柄柏餅が食べたかったのですが見当たらなかったので
高橋「高砂屋さんには柏餅はないんですか?」
と尋ねたところお母さんは少し困ったような顔をされて
お母さん「以前は作っていたんだけど、どうしてもお餅が美味しくならないの。やはりお餅屋さんの搗いたお餅が一番だと思ってやめちゃったのよね」
高橋「そういうもんでしょうか?」
お母さん「もともとお菓子屋は役割分担というか、得意不得意があるのよ。大きく分けてお餅屋さんと、お茶席用の上生菓子を出すお店があってね。儲かるからって上生もつくる、お餅もつくる、ていうのはよくないなと思うのよ」
お母さん「それにお餅はお米からできるでしょ?だから、神様に捧げる尊いものなのよ。そういうこともあるから、お餅は餅屋のつくるものが1番だと思いますよ」
なんというか、この話を聞きながらまさしく【餅は餅屋】の諺を思い出しておりました。
お餅は餅屋さんが搗いたものが1番。
散々お餅を食べておきながら新たに気付かされまして、こういう矜持をもった和菓子屋さんは大切にしないといけないなぁと思った次第です。