祖母を想ひて茶をいただく
こんばんは。
本当は金沢ソウルフード福梅を食べ比べる福梅ウィークの総集編をお届けするつもりでしたが、昨日実家に帰ったら思わず福梅をいただいたのでその福梅のお話を。
ブツはこちら。
石川県小松市の松葉屋さんの福梅です。
松葉屋さんといえば栗蒸し羊羹が名物。
⬆️これ
正確には、松葉屋さんの福梅は【幸福女】と呼びます。
さて。
Instagramでは何度か書いているのですが、僕の母方の祖母は石川県の根上という町で和菓子屋を営む家に生まれました。根上といえば元ヤンキースの松井秀喜の出身地です。
和菓子屋のお嬢様として育った祖母は甘い物がとても好きでした。
根上で育ち、小松の祖父の家へと嫁ぎました。
小松の家へいくと、いつも加賀棒茶と何かしらお菓子が用意してあったものです。祖母の口癖は、
「一服しようよ」
でした。
出先から帰ってくると、まずは茶を一杯飲む。
そして何かお菓子を食べる。
祖母は池坊のお華を嗜み、オシャレにも気を使う人でした。
そんな祖母と僕はちょうど60歳違い。
祖母の還暦の歳に僕は生まれました。
僕と祖母の十干十二支は同じ【甲子】
甲子とは、野球の甲子園の語源にもなったもので、60通りある干支の組み合わせの1番最初に位置するもの。
祖母は僕に
【わたしとあんたは、干支では1番先頭なんやから特別な干支なんや】
といったものです。
そんな祖母は僕が9歳の時に癌で亡くなりました。
ですから、祖母の記憶というものはあまり濃くはありません。
だけど、自分がいまこうして和菓子を毎日食べたりしていることを思うと血は争えないな、、なんて気障に思ったりもするのです。
今朝食べた松葉屋さんは小松の老舗和菓子屋で、祖母も贔屓にしていました。
そして、今日は祖母の命日です。
今朝は、祖母を想いながら茶をいただきました。
合掌。