ティエリ・エルメス13歳、ルイ・ヴィトン14歳の旅路
ファッション業界の荒波10年、ブランドビジネスとは何か?を今年は問い続ける歴活副代表の高橋勇太(yuta)です。
エルメス(以下H)とヴィトン(以下LV)って起源が非常に似ているんですよね。
ちょいとまとめてみました。
金沢にはエルメスないんだよなぁ。。(2016年現在)
◼︎創業
H…1837年パリにて
LV…1854年パリにて
◼︎創立者
H…ティエリ・エルメス。1801年、現在のドイツ、クレフェルド(当時はフランス領)にユグノー(カルヴァン派新教徒)のいえに生まれる。
13歳の時に歩いてパリへ上京。
パリにて馬具屋の見習いとなる。
LV…ルイ・ヴィトン。1821年、ジェラ山脈の麓アンシェイ村にて家具造りを家業とする家に生まれる。
14歳で家出同然に実家を飛び出しパリまで放浪の旅にでる。
16歳でパリにて木箱製造業兼荷造り業者こ見習いとなる。
◼︎独立
H…1837年に36歳で馬具職人として独立。
下積み23年。
LV…1854年に33歳で木箱製造業者として独立。
下積み17年。
◼︎ビジネスの飛躍となった転機
H…1867年のパリ万博での銀メダル、1878年のパリ万博での金メダル獲得。
LV…丁稚奉公時代、1851年(ルイ・ヴィトン30歳)の時にナポレオン3世后妃ウジェニーに宮廷御用商人として召し抱えられる。
1889年のパリ万博にて金メダル獲得。
ともにフランス、パリから遠く離れた田舎に生まれ職人志願としてパリへ上京します。
当時は田舎からの職人志願が多かったそうです。パリが都市として発展し中産階級が増加していくため社交会が活発になり貴族およびブルジョワなどお金持ち向けのビジネス(馬具職人、荷造り業者)の仕事が多く儲かったらしいんですね。
ひょっとしたらヴィトンとエルメスもパリの街で面識があったのかもしれません(妄想)
そしてビジネスの転機として共にパリ万博での金メダル獲得。“国家のお墨付き”を得て信用と権威を増していくのですね。
そして対象顧客を貴族やブルジョワに設定したこと、これまた似ているのです。
エルメスは万博での金メダル獲得の数ヶ月前に77歳で、ヴィトンは金メダル獲得の3年後に71歳でその生涯をとじます。
そして、両家とも次世代の息子たちがビジネスの舵取りをおこなってブランドの礎を築いていくこととなるのです。