yuta_tea.masterの日記

金沢在住。ファッション業界と茶の湯に片足ずつ入れております。金沢歴活副代表としてのブログも。

〜Lの反乱〜トランプ勝利を歴史から読み解く

今週1番の関心事といえば間違いなくアメリカ大統領選挙、トランプ候補の勝利でしょう。

事前のヒラリー有利というメディアの報道を覆し、主に都市部以外の地域から支持を集めました。

 

事前のメディア報道を覆すという意味ではイギリスの国民投票が想起されますが、なんだかイギリスのEU離脱〜トランプ大統領誕生って大きな時代の流れだよなと思っております。

 

そんな“トランプ現象”を実に明確に説明されている記事がありますのでご紹介。

ちょっと長い引用ですがまぁ日曜日ですのでコーヒーでもすすりながらお読みください。

 

記事を寄稿されたのは【冨山和彦】さん。

経営共創基盤(IGPI)という企業再生に取り組む組織のトップです。

f:id:easybreezy2627:20161113085710p:image

 

実は高橋、冨山さんのファンで“この人は独自の視点で先を見通して、何て分かりやすく説明するんだ”と毎回記事を楽しみにしております。。。

 

はい、ではここから引用です。

 

今回のトランプの勝利は、ブレクジットと同じ構造であり、Lの世界の人たちの反乱だ。右とか左とかは関係ない。

今の世の中は、グローバルエコノミーの中で急上昇していく人たち(Gの住民)と、ローカル経済の中に閉じ込められている人たち(Lの住民)の間で分断されてしまっている。それが格差の実相だ。

 

直近の選挙をみると、もはや左も右も訳分からなくなってますがLとGの対立と考えると理解しやすくなります、確かに。

 

長い歴史で見ると、グローバリズムが進歩であって、ローカリズム退行現象というわけではない。グローバリズムローカリズムの振り子が100、200年の周期で動いているだけだ。

世界史を見ると、アレキサンダー大王の時代から、世界は帝国型のグローバリズムと、群雄割拠のナショナリズムローカリズムの振り子を繰り返しながら、発展してきている。
必ずしも帝国の時代やグローバリズムの時代が幸せとはかぎらない。むしろ、江戸時代のようなローカリズムのほうが幸せだったりする。どちらがいいかは単純な話ではなくて、人間の本性として振り子を繰り返すということだ。
大事なことは、第2次大戦後はずっとグローバリズムのほうに振り子が振れてきたということだ。

冨山さんは現在の流れは歴史的必然だと。

中国でも春秋戦国時代→秦や漢の大帝国→三国志南北朝時代→隋、唐の大帝国と繰り返していきますものね。

 

しかし、70年も一方に進むと、そろそろ反対に振れる。
そのときに大事なのは、振り子が振れるのは歴史的必然なので、それを前提にして、社会や政治の仕組み、自由貿易協定のあり方を修正していくことだ。移民政策もリアリズムに則って修正していく必要がある。

 

おそらく振り返ると20世紀〜21世紀初頭までは帝国の時代だったとなるでしょう。。

そして最後にまとめ。

国民がヒステリックを起こしてトランプ現象が起こった訳ではないと警鐘を鳴らします。

 

絶対に間違えてはいけないのは、エモーショナルなポピュリズムゆえにトランプ現象が生じたわけではないということだ。
英国のEU離脱、トランプ勝利は一過性のポピュリズムではない。社会構造、産業構造的な必然があるから繰り返している。

 

これ、ぜひ全文読んでいただきたいのでリンクも貼っておきます。

必読です。

 

https://newspicks.com/news/1888670