yuta_tea.masterの日記

金沢在住。ファッション業界と茶の湯に片足ずつ入れております。金沢歴活副代表としてのブログも。

金沢歴活美術史特講「本阿弥光悦」

ヘウゲものやバガボンドにも登場していてサブカル的にも著名人、去年は琳派400年ということでも大忙しだった本阿弥光悦の登場です。


①どんな人?
刀剣の鑑定(めきき)、浄拭(ぬぐい)を家業とする室町時代からの京都の上層町衆の出。父の代から前田利家と関係が深く光悦も金沢に訪れている。
茶の湯古田織部に師事。
絵師の俵屋宗達を指導したことでもしられ“琳派の祖”とも言われる。
筆を持てば能筆(寛永の三筆)、茶碗を作らせれば国宝級、蒔絵をやらせても斬新なデザインと、なんでもござれすぎてよく分からない人。

②時代は?
安土桃山時代(1573〜1615)
寛永期(1615〜44)

③どんな時代?
大坂の陣を経ていよいよ徳川幕藩体制がスタート。日本は長く続いた戦国時代が終わりようやく安定の時代へ。
安土桃山の破格・豪放を良しとする美意識から調和を重んじる美意識へ変化し、また王朝文化への回顧が進んだ。

④作品の特徴は?
書、漆芸、陶芸、宗達への下絵指導などあまりに多才すぎて特徴を一概に語ることは難しい。。
陶芸に限っていえば平仮名を想起させるような滑らかなフォルム、ふっくらとしたふくらみが特徴。箆削りも特徴で口縁の反り上がりが見所。

⑤代表作は?
乙御前

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舟橋蒔絵硯箱

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