yuta_tea.masterの日記

金沢在住。ファッション業界と茶の湯に片足ずつ入れております。金沢歴活副代表としてのブログも。

金沢歴活美術史特講「伊藤若冲②」

若冲は生前から京都画壇では評価を受けており、『平安人物志』では池大雅与謝蕪村文人画家を抑えて人気絵師2位を獲得。この時53歳。


若冲の特徴といえば鮮やかな色彩を駆使しながらも対象を執拗なまで克明に描き反復させる絵画世界には、写生を超越した幻想性が漂う。。。とよく言われます。
またいわく、まさしく若冲の絵画は「シュルレアリスム」であると。

シュルレアリスムというのは第一次世界大戦後のヨーロッパで広範に展開された芸術運動で精神世界、夢や内面のイメージを描くことに特徴があります。


確かに、若冲の絵は全体として独特な雰囲気で、鶏もリアルなようでリアルでない、“若冲の世界”を表している気がします。

まぁ、そんな難しいこと言わずにセンスで感じればいいじゃない!といいたいのですが。

個人的若冲の見どころは以下の通り。
①色彩の鮮やかさ、美しさ
②モチーフの面白さ可愛らしさ(野菜や仔犬ちゃんなど)
若冲の視点で描かれている仏教世界

若冲は当時でも高価だった画材をふんだんにつかっており色彩がとても鮮やかでそのため保存状態が良い。八百屋のオーナーだぅたこともあり野菜モチーフのものを多く残していることも特徴。また、熱心な仏教徒だったので基本的に仏教画が多いのです。野菜の涅槃図なんかもあったりします笑

その辺りを注意して見ていただくと楽しいかも♪

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